昔のアテレコは有線ででやっていた!?
外国映画を日本語吹き替えで見ている人も多いかと思います。
海外の俳優さん達が演技している映像に日本語訳の芝居をつけなおすことをアテレコ・アフレコというのですが、
これ、収録する際にイヤホンで外国語のセリフを聞きながらそれに合わせて演技を収録しているのです。
今は無線機を渡されて周波数を合わせて、それで外国語を聞きながらアテレコをしています。
自分が待機するための座る席によっては電波がうまくはいらずに
セリフがちゃんと聞こえない!
なんてことがあったりするのがたまにキズだけれど、アテレコに集中できるっていうのはとてもいいですよね。
元の外国語の芝居にひっぱられて平坦な言葉遣いになってしまう事があるのは困ったものだけどそこは自分次第です(笑)
まだ小型の無線機が安価ではなかったころはなんと、
有線で同じことをやっていたのです!!
画面見て台本も見て空いているマイクを探してって一瞬で判断しなくてはいけないことがアテレコ中にはたくさんあるなか、
イヤホンのコードが絡まってしまわないように邪魔にならないように動かなくてはいけなかったんです!
イヤホンの数もきっと全員分なんて無かったことでしょう。
役者どうし貸し借りしながら長い時間のアテレコをやっていたなんてすごいです。
それだけ大変な仕事でも昔は給料が今よりものすごく低かったらしいです。
俳優がやるバイトって位置づけだったらしいですからね。
ちなみに僕が前に外国映画の仕事をもらった時は12時間くらい収録にかかりました。
今はたくさんの先人たちのおかげで最低給料が決まっているようなので、給料が少なすぎるということはないみたいですが。
昔に比べたらきっといい時代になってるんだろうと思います。
昔を知らないからどれくらい楽になったのかはわからないけど。
ってか有線のイヤホンだったらマイクに引っかかって倒してしまいそうで怖い。
あれって1本10万越えのものとか多いから。
その日のギャラ全部飛ぶね。
むしろ大赤字だね。
そんなことがないだけにいい時代だ!
声優になりたいって人が無茶苦茶多いのには困った時代だけど。
そんなお話でした。
ではではー。